あなたは今、繁殖牝馬を1頭持っています。
海外の零細血統で、どんな種牡馬でもつけられそうです。
どの種牡馬、つけたいですか?
イクイノックスを出したキタサン?
初年度からG1馬を出したスワヴ?
期待のコントレイル?イクイノックス?
これらの候補はここ1、2年の成績から考えたものです。
では、今年のクラシックを走る馬たちが生産された時、どんな種牡馬がどんな評価をされていたのでしょうか。
ということで桜花賞、張り切っていきましょう。
結論から言うと、今年のクラシックはエピファネイア産駒を買うべきだと考えています。
今年クラシックを走る世代は2020年春に種付されて生産された世代です。
つまり、2019年の競馬を見て生産された馬になります。
エピファネイアの初年度産駒は、2019年にデビューして、2020年にクラシックを走りました。
無敗の三冠馬デアリングタクト、コントレイルに迫ったアリストテレスなどがこの世代のエピファネイア産駒に当たります。
そして、エピファネイア産駒は、デビュー初年度の2019年に勝馬率が3割を超えています。
これが、今年のクラシックでエピファネイア産駒を買うべきだと思っている理由です。
今年、スワヴ産駒の種付料金が大幅に上がって話題となりました。
具体的に言うと、200万円から1500万円になっています。
初年度産駒からいきなりG1馬が出たこともあります。
でも「いやめっちゃ上がるやん」と思った訳です。
ちなみにスワヴ産駒も、初年度産駒がデビューした2023年の勝馬率が3割を超えていました。
あ、勝馬率とは文字通り出走頭数のうち、勝利した馬の割合です。
つまり初年度産駒の成績は、ほぼ新馬・未勝利戦となりますから、初年度産駒の勝馬率は、デビューした馬のうちどれくらい勝ち上がったかを示す指標になります。
そして「初年度産駒の勝馬率が3割」、これが種牡馬としての一つの指標になると私は考えています。
理由1つ目は、そもそも勝ち上がり率が3割を超えることが滅多にないためです。
近年のリーディングサイアー上位勢で初年度産駒の勝馬率が3割を超えていた馬です。
サンデーサイレンスとディープインパクトが頭1つずつ抜けている感はありますが、スワヴはこれらの種牡馬と肩を並べられる成績になっています。
大幅な種付料アップにも納得です。
一方、初年度産駒の勝馬率が3割を切ってしまった種牡馬たちです。
でも初年度産駒にG1馬が出ていますし、種牡馬としては大成功と言っていい名種牡馬たちです。
わかっていただきたいのは、初年度産駒の勝馬率が3割を超えるのは、名種牡馬にとっても難しいということです。
理由2つ目は、初年度産駒の勝馬率が3割を超えたとき、その直後生産された仔からG1馬が出ているからです。
サンプル数が少ないですが、初年度産駒が2歳戦を戦っただけの結果を見て生産された産駒から、G1馬が出ていることがわかります。
推測の域を出ませんが、「この勝ち上がり率は異常だ。少し牝馬のグレードを上げてみるか。育成や研究に時間を割いてみるか」と馬産地で評価された結果だと思っています。
そして今年のクラシックを走るエピファネイア産駒は、「初年度の2歳を見て」の世代にあたります。これが、今年のクラシックはエピファネイア産駒を買うべきだと考えている理由です。
ちなみに、ドゥラメンテの「初年度の2歳を見て」に、来年のクラシック世代が該当します。
もちろんですが、初年度産駒がクラシックを走った後で生産された馬の成績もいいものになっています。
初年度産駒にクラシックG1馬が出なかったハーツ産駒にだけ、クラシックを見た直後に生産された世代にG1馬がいないという、いかにもそれっぽい結果になっています。ハーツ産駒は晩成型が多いですからね。
先週の大阪杯ではベラジオオペラが勝利しましたが、彼はアーモンドアイの三冠を見た直後に生産された世代です。
訳あって現4歳世代を最強世代だと思っていますが、その中でもベラジオオペラを1番評価した理由はこれです。
社台スタリオンステーションのHPでは各種牡馬の種付料をみることができます。
2019年のエピファネイアの種付料は250万円だったのに対して、2020年には500万円と大幅アップしています。ドゥラメンテ(600万円→700万円)、キタサンブラック(400万円→400万円)と比べてみても大出世していることから、初年度産駒の勝ち上がり数を見て、産地での評価が上がった結果だと思っています。
ということで、今年のクラシックを走る世代は、産地でエピファネイアの評価が大きく上がった年であり、今年のエピファネイア産駒には例年とは一味違った馬たちがいるのではないかという考察でした。
今年クラシックを走る主なエピファネイア産駒は
・ステレンボッシュ
・イフェイオン
・ダノンデサイル
・ビザンチンドリーム
です。注目です。
ちなみに、調べてみましたがやっぱりスワヴの200万円→1500万円は異例です。
今年種付される産駒は2027年デビューになります。
覚えてられるかな・・・。
あと、キズナも種付料が大きく上がっています(350万円→600万円)。
エピファネイアと同年に種牡馬デビューしているので、今年のクラシック世代が初年度産駒の勝馬率を見た直後の世代となります。
勝馬率3割は達していないものの、クラシックを好走するディープボンドや、のちにG1馬となるアカイイトがいる世代であり、デビュー戦を見て産地で「おや?」となるものがあったのかもしれません。
一応押さえておくと、
・クイーンズウォーク
・ライトバック
・ジャスティンミラノ
などが該当します。
特に牡馬は今までのキズナ産駒とは違った感じの馬もいる印象を受けましたが、もしかしたら関係あるのかもしれません。
僕の今年の桜花賞の本命馬は③イフェイオンです。
阪神JF組が強くて、逆転の1発があるならこの娘かなと思っています。
エピファ産駒ですしね。
フェアリーSで外から勝ちに動いて、急カーブ急坂を加速ラップでまとめ上げる芸当は非凡なものではないと評価しています。
西村Jもかなり評価しているみたいですし。
不安点は同日の未勝利戦よりもタイムが遅いことと、本番で早いペースでの追走を強いられた時に頑張れるかというところですかね。
や、やっぱり阪神JF組にしようかな。
最後に、これは過去5年間の桜花賞の勝ち馬です。
みんな超超超名牝です。
桜花賞は展開とか、トラックバイアスとか関係なく、強い馬をそのまま買えば勝てる訳です。
簡単なレースです。
でもみんながみんな1番人気ではありません。
やってみないと本物かどうかわからないものです。
春になって、生活環境が変わった人も多いかなと思います。
社会人になった人、社会人じゃなくなった人、就活が始まる人、大学生になった人、は見てないか。
色々やってみたらいいと思いますよ。
意外と三冠馬級の才能があるかもしれません。
責任は取りませんが。
あなたの人生に桜咲くことを願って。
おしまい